エージェントマスターサービスAMS活用事例

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AMS と出会い売買仲介業に参入

当社は、6月より新サービスとしてエージェントマスターサービス(以下、AMS)を一般公開しました。AMSの内容に関しては、これまでもHyAS Viewにて取り上げてきましたが、今回はAMSを導入したある企業の事例をご紹介したいと思います。

愛知県のT社は、もともとアパート建築、住宅建築を本業としている会社ですが、約1年半前に不動産売買仲介に参入。店舗オープンから間もない中、専任営業マン3名体制で、年間成約件数146件、年間仲介売上9,500万円と高い成果を挙げていらっしゃいます。

T社の売買仲介業への参入はAMSとの出会いがきっかけでした。社長によれば、「売買仲介業には以前から関心はあったのですが、入手できる物件情報量などから考えて、大手企業や地元で長く展開している企業に有利なビジネスであろうとの判断から、参入を躊躇していました。しかしAMSについて知る機会があり、『これなら後発の我が社でも戦える!』と手応えを感じて挑戦しました」

2012年4月に、念願の第1号店舗をオープン。開店後1〜2ヶ月の月商は300万円程度でしたが、3ヶ月目には仲介手数料1,000万円/月、7ヶ月目には累計契約数78件(土地43件、中古25件、新築10件)を達成したといいます。順調な滑り出しのように感じられますが、T社店長はオープン当初をこう振り返ります。

「どの不動産会社からも情報を止められましてね……でも買いのお客様が私たちを信用して下さって、例えば仲介契約には至らなかった場合でも、当社が紹介する建築会社で家を建ててくれたり、友人を紹介して下さったりして、何とか数字を作ることができました。また、自社で開発した土地や、自社の専任契約物件情報について、こちらからは他社に積極的に出すようにしていったことで徐々に状況が変わっていきました」

T社の販売仲介店舗風景

物件情報のプロテクト(囲い込み)との戦い

HyAS Veiw24号にてAMSリリースに込めた想いをまとめた際、今の日本の不動産市場の姿、つまり売り買い両手での収益を目論む事業者のありようが、買主にとって不便であるだけでなく、「早く高く売りたい」と希望する売主の便益も損なっている実情を述べさせて頂きました。T社もその旧態依然とした業界の柵のようなものにオープン当時悩まされたということです。

しかし、組織の体制強化と併せて、自社については情報を積極的に開示し続けてきたこと等により周囲の反応にも変化が見られ、2013年2月頃から900万円程度の月間売上水準を維持できるようになったといいます。

大手不動産会社出身の店長は、AMSをこう評価されています。「前職時代は、手間が掛かるのでは……という先入観から、ほとんど買い客対応をしていませんでしたが、非常にもったいないことをしてきたなと思います。AMSの説明を初回に2 時間かけて行うだけで、ほとんどのお客さんが私から物件を買ってくれます」

T社は幹線道路沿いに店を構えていますが、集客のほとんどがネット反響によるものです。月間30件ほどの反響の内、実際に来店されるのは15〜20件。平均的な月間契約数(12件程度)から考えると、来店からの契約率は60%を超えていることになります。

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