クオリティとコストダウンの両立を実現したR+houseのご紹介 /2号 2009/9

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ポイント(3) 部材の流通構造革新を中心としたコストダウン

平成21年7月7日に株式会社アール・プラス・マテリアルを設立しました。マテリアルという名前から想像される通り、部材の流通や開発を担う会社ですが、建材商社ではなく、物流のサプライチェーンを変革することを目的としています。この会社が今回のコストダウン手法の柱の一つとなりますので、考え方をしっかり共有させて頂きます。
 一般的な住宅業界における部材のサプライチェーンは、サプライヤー⇒メーカー⇒建材商社⇒工務店⇒エンドユーザーという流れになっています。従来のような右肩上がりの市場環境であれば、大量購入の約束や流通の一部をショートカットすることによりコストダウンが可能でしたが、このやり方はサプライチェーン上の関係者に少しずつ負担を強いているだけであり、現在のような市場環境下ではコストダウンに限界が生じてきます。

そこで根本的な問題とは何なのかと考えてみると、消費者側にも責任の一端があると言わざるを得ません。例えば設備機器で考えてみると、お客様の要望を聞いた住宅会社は、販売店やメーカーにその要望に沿ったプランを都度オーダーメイドで作らせ、プレゼンボードや見積もり等を毎回作成しては、打合せ後に修正するという作業を繰り返しています。これだけでも供給側に相当な経費負担を強いていることになります。
これはほんの一例ですが、消費者側が先導して業務改善をすることで、どれだけコストダウンにつながるのか、そこに着目したコストダウンがR+houseのやり方です。

アール・プラス・マテリアルでは、Web型のメーカー直取引システムを開発しています。先ほどの業務改善を独自のシステムの機能内で完結することによってコスト削減を目指します。
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具体的には、まず取り扱う部材の数を絞り込み、施工の標準化と図面管理の簡易化を実現します。次に部材選択と受発注の仕組みをすべてシステム化し、訪問営業や打合せに関わるコストを一気に削減します。工程管理の面では、部材の発注納期を着工前に設定し、納品までのリードタイムに余裕を持たせます。生産サイドからは非常に計画が立てやすくなったと好意的な反応を頂いています。このような改善活動を積み重ねることにより、供給側から驚くような価格で仕入れることに成功しています。
一例を挙げますと、構造部材が市場流通価格の約30%オフ、カタログ価格30数万円の建具部材が4万円台…等、非常に魅力的な価格ではないでしょうか。このような取り組みを通して、R+houseのコストダウンを行うとともに、住宅業界のサプライチェーンを改善していきたいと考えています。

まとめ

ここまでR+houseの特徴を紹介してきましたが、デザイン・ルート・ルールのちょっとした工夫の積み重ねにより営業・設計・施工レベルのムダが削ぎ落とされ、コストダウンが実現するという考え方がご理解いただけたかと思います。サブタイトルにあります2,500万円相当の建築家がデザインした高品質・高耐久住宅を1,500万円でという話も、既に先行事例として、四国エリアや中部エリアで建築が始まり、お客様から大変喜ばれています。一方で、建築家の組織化も進み、10月には40パターンのデザインと積算のリリースを予定しています。
本プロジェクトではエリア1社の枠制で募集を予定しており、既に一部の会員様にお話しをしていますが、「部材の仕入れだけでも価値がある」と高い評価を頂いています。詳細な内容につきましては、弊社にお問い合わせいただくとともに、今後の情報にどうぞご期待ください。(鵜飼)

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