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各業者と価格交渉するための適正水準の根拠を持てたことがCMS導入の大きな成果です。「もともと実行予算に対する考え方が荒かったという部分はありますが、CMSがなければ何も変えられなかったのではないか」と現場監督のYさん。
そして実行予算=最終原価という状態が出来上がると、最終原価を元に営業積算を組めるようになるので、最終利益を意識した受注金額設定が出来るようになります。
CMSでコストマネジメントが出来るという力強いバックアップがあることで、営業も根拠ある客出し価格を元にお客様に住宅のボリュームをご提案できるのです。
「工務店経営で何よりも一番大事にしなければならないのは、お客様に不利益を与えるようなことがあってはならないということです」とS取締役。無駄なコストがかかれば、その分お客様に負担をかけてしまいます。適正な原価管理とは会社の利益の為ではなくお客様の為なのです。
目標とする棟数に向けて営業の人数を増やし、受注棟数が増えてきたとします。そうすると今度は増えた現場をキチンと管理するために工事体制を整えなければなりません。そうして工事がスムーズに進むようになれば、また棟数を増やしていくために営業の人数を増やして…と言ったように、どんどん好循環を生み出していくことができます。逆に、どこかに負担が偏ってしまうと会社の成長は止まってしまいます。このサイクルの根幹をなすのが正しい原価管理です。
CMSを導入し真摯に取り組むことで創業1年の工務店が正確な実行予算を組むことが出来るようになりました。「原価管理・コストダウン活動を推進することで、購買価格の統制だけでなく、自社の業務効率化を図るための課題も見つけ出せる。常に課題を抽出し解決を図る、そういう会社の風土を作り会社全体としてPDCAをどんどん回していくことができるので、常に良い方向に向かって行くことができる」とS取締役は言います。
住宅は受注するだけでは利益は生まれません。『自社のこれまでの常識は非常識』かもしれません。自社の収益はまだ改善出来るとお考えの経営者は是非一度全国で開催されているCMSセミナーにご参加ください。