ハワイの不動産所有形態に迫る
〜日本人に人気が高いホテルコンドミニアムとは〜

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④換金性/流動性
フルオーナーシップの場合、認知度や知名度にも比例しますが、維持管理に手間が必要ない点や中古市場が安定して成長していることからもコンドミニアムやホテルコンドミニアムはハワイでも人気があり、取引が活発に行われています。
トランプタワー・ワイキキを例に挙げると、毎年40~50件前後の売買が行われており、総客室数の10%強の所有者が入れ替わっていることになります。2009年のオープン以降、既に約80%のオーナーが変わっていますので、流動性は高いと言えます。これに対し、タイムシェアはフルオーナーシップの売買と比較すると価格が安価なこともあり、中古売買を取り扱う不動産会社自体が極めて少ないことから、フルオーナーシップの物件ほど活発に売買は行われていません。

⑤維持管理/セキュリティ
タイムシェアはオーナーの滞在中以外は他のオーナーが利用しますので、維持管理を行う必要はありません。フルオーナーシップの中でもホテルコンドミニアムは24時間のセキュリティ体制が整っているホテルが多く、安全性にも優れています。その上、ルームクリーニングも随時入り、ホテルがオーナーに代わり管理を行いますので、メンテナンスの心配も不要です。この点が戸建てやコンドミニアムよりも優れており、特に時差や距離の問題もあり、なかなか毎月のように自由に行き来することができない日本人から人気がある所以と言えます。

⑥収益システム
タイムシェアはホテルとして利用することを目的にしていますので、収益を上げることができません。ホテルコンドミニアムはホテル1室の所有権を得ますので、オーナーの滞在中以外は、ホテルとして一般の宿泊者に自室を貸しに出すことができます。その上、自ら宿泊者の募集を行う必要がなく、宿泊者の募集から管理、宿泊レートの設定等、レンタルに必要なことは全てホテル側に一任できるため、戸建てやコンドミニアムよりも手間がかからずに安定した収益を上げることができます。

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