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(1)高断熱・高気密住宅の健康効果の検証
「健康維持がもたらす間接的便益(NEB)を考慮した住宅断熱の投資評価(2011,伊香賀、江口、村上、岩前、星ほか)」という論文によれば、現在の省エネルギー基準を満たしていない住まいからと基準を満たしている住まいに転居した1万人の健康状態調査の結果(図表3)から断熱性能の高い住宅に住むことで健康状態の改善、例えば気管支喘息や肺炎の有病割合の低下が見られるという結果が報告されています。
ハイアスでも高断熱・高気密住宅「R+house」の健康効果について、先ほどの調査の中心である慶應義塾大学伊香賀研究室と共同研究に取り組んでいます。R+houseオーナーに、引っ越し前の冬と引っ越し後の冬にそれぞれ2週間「各部屋の温湿度」「血圧」「体温」「睡眠状況」を測定した比較調査を行いました。結果の一例として、室内が暖かくなると血流も良くなるため、かぜ・肩こり・睡眠の質などの諸症状が改善されたという結果を確認しています。