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上述の通り住宅不動産の価格は上昇基調で、特にマンション価格については過熱気味です。そうなると物件価格が下がるまで待つべきか?と思われる消費者の方も中にはいらっしゃるかと思います。しかし安易に購入時期を先送りするのも実は得策ではありません。
図表4にある通り、実際に購入時期によるシミュレーションを行ってみると、賃貸住宅に住んでいる方が住宅購入を5年間先送りすると、約394万円も損をしてしまうという結果になりました。これの主な原因としては購入を先送りしている間に発生している家賃支払いが原因となります。
「家賃の支払いがもったいない」という感覚は多くの方がお持ちかと思いますが、数値にしてみると思った以上に金銭的負担が大きいことがわかるのではないでしょうか。またシミュレーションでは加味されていませんが、金利や物件価格の今後の上昇リスクを考えると、損失額はより大きくなる可能性も否定できません。このように考えると、少なくとも価格高騰が著しい都心部のマンションなどを除けば、“今買う方が低金利や住宅ローン減税の恩恵にあずかれる”と一定の根拠を持ってお客様に説明できそうです。