週刊住宅新聞-平成22年3月29日(月)

注文住宅ネットワーク「R+house」建築家起用し棟単価1500万円

ハイアス&カンパニーとアンビエントホーム

昨年9月、工務店支援のハイアス・アンド・カンパニーとアンビエントホームネットワークが組んで設立した注文住宅ネットワーク「R+house(アールプラスハウス)」。地域工務店の弱点でもあるコスト、デザイン、営業の3点で会員工務店の競争力を付けるために立ち上げたネットワークだ。9月末から代理店募集を開始したところ想定以上の反響があり、一次募集を前倒して終了。支援体制強化に移っていた。この4月から加盟店募集を再開して、ネットワークの強化に乗り出す。

普及価格の高断熱住宅

同ネットワーク最大の特徴はQ値2.0を切る高い断熱・機密性を確保し、かつ建築家が設計した住宅を棟単価約1500万円という低価格で提供できる点にある。徹底的に無駄を排除しながら、工事の進行管理を厳格に行うことで余計なコストを削減する。工務店に提供する住宅商品は、長期優良住宅に標準対応するポスト団塊ジュニア世代向けの高性能デザイン住宅だ。「今はコストを下げないと売れない。建物に掛けられるのは1500~2000万円くらいだろう」とアンビエントホームネットワークの藤本社長は語る。

藤本社長は、住宅のコストに関する発送を根本から転換。「通常のビジネスモデルでは数%のコストダウンをするのにも血のにじむ様な努力が必要。ならば、『住宅建築』というビジネスの構造から考え方を変えて3割削減する。」

コスト、デザイン、営業・・・・地域業者の悩みを解決

構造の規格化と施工のマニュアル化を進めることで、大工の手間を省き、さらに現場管理を徹底することで工期も従来の140日から実働で50日以内に短縮する。これにより住宅建設にかかる労務費と経費を3分の2に圧縮する。工期が半分以下になるが、職人の手間賃は従来の3分の2を確保できるため、職人は現場数をこなすことで効率のいい収益現とすることが出来る。吹き抜けなど、標準プランに含んでいない部分の工事については施工費にプラスするなど、明確な価格体系になることも特徴だ。

建具についても、簡単に取り付けできるオリジナル建材をR+house本部が開発。ウェブ上で発注できる仕組みを構築して建材紐3分の2程度に圧縮することが出来た。今後、基礎や配管など、現地調達の方が効率が良い建材以外については年内に使用する建材の7割をオリジナルで賄うようにする。

こうして住宅建築全体のシステム化を進めるが、空間デザインには建築家を起用。「ネットワークのコンセプトを理解し、なおかつコスト感覚を持っている建築家」(藤本社長)をネットワーク化して、得意分野や顧客の要望に応じて紹介する。現在は8人の建築家が参加しており、6月までに10人にする計画。また、標準図面の設定と部品の共通化によって、建築家が顧客との打合せと設計に専念できる体制を整備した。

こうした取り組みによって、住宅の高性能化とコストダウンを両立して工務店の悩みどころであるコストとデザインに関する課題を解決する。おおむね坪単価70万円前後と言われる次世代省エネルギーを大きく越える高気密・高断熱住宅を坪単価45万円程度で販売できるという。藤本社長は「高気密・高断熱住宅の普及のためには地域工務店の動きがカギになる。普及するためにはコストダウンやデザイン性の高い『売れる商品』をつくらなくてはならない」と語る。

営業も徹底してマニュアル化する。「住宅を建てる他TM絵の営業過程をひとつずつ1冊のマニュアルに落とし込む。チェックリストを付帯して、段階ごとのリストに全てチェックが入らないと次の段階に進めない様になっている。これは引き渡し時に顧客に渡すため、住宅建設時の履歴の保存にもなる」(藤本社長)。5月にはマニュアルが完成、今後、アフターフォローのマニュアル作成に入る。

このほか、家づくりセミナーやファイナンシャルプランセミナー、内覧会などを全国で開催して集客を支援する。毎回ほぼ満席状態で、断熱住宅の重要性やネットワークの特徴を紹介。「次回アポ率は3分の1程度」(藤本社長)と驚異的な歩留まりの高さを誇る。

今後はネットワークの更なるブラッシュアップを図る。現在、都心狭小地向けの3階建て商品を開発中。今秋には断熱性能をQ値1.0以下まで高めたゼロエネルギー住宅を発売する予定だ。

100329週刊住宅-工務店の差別化戦略に

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