社宅に10年以上住んでいた山口太郎さん。知人の薦めで、賃貸併用住宅のことを知ったそうです。
「賃貸併用住宅なら、たとえ実家に戻ることになっても、処分せずに他人に貸すことができる。老後の安定収入が可能だと考え、建てることを決意しました」
場所選びは衣食住の便利なところに絞った
じつは最初、自宅を建てて、ローン返済を家賃収入で支払うという話を聞いた時は、疑心暗鬼だったそうです。
「実際にunicube(55坪から建築可能な2棟1セットの戸建住宅)の建物を見学した時、内部の機能性や外観のデザインが素晴らしかったんです」
物件選びは、生活者としての視点で衣食住の便利な場所を探すことに注意を払ったそうです。その結果、山口県で土地を取得。
「病院まで徒歩5分、スーパーまで10分などという好立地を見つけました」
敷地内に一軒は自宅を、もう一軒は賃貸用の戸建を建て、2005年11月に完成。見学会を開くと、すぐに入居の応募が5組もあったといいます。
「不動産会社の営業の方からは、『戸建の賃貸物件』は需要があると言われていました。山口県では、戸建ての賃貸ニーズがあるのに、建物が古い物件や設備が整っていない物件が多くて需要と供給のバランスが悪かったようなんです」
相場の3~4割高い家賃設定でもすぐに入居者が決定
山口さんの物件は、新しくて設備も整った一戸建ての賃貸物件だったため、相場の3~4割ほど高い家賃収入を得ることができたといいます。
サイトに、賃貸併用住宅を建てる時の注意点を聞いてみました。
「賃貸部分の必要最低限の仕様を考えて、投資することをお勧めします。私が思うのは、次の点です」
山口さんは、風呂の追い炊き機能、ネットの高速対応、カラーモニター付きインターフォンなどの設備を充実させたといいます。